純銅(Cu)の細溝幅80μmの板金加工

素材:純銅(Cu)

加工方法:レーザー加工

特徴:スリット幅80μm


純銅を使った加工は、熱伝導率や加工特性の高さから一筋縄ではいかない作業です。特に、スリット幅80μmという微細加工は、技術者の熟練度と設備の性能が問われる領域でした。何度も試行錯誤を繰り返し、最適な加工条件を見つけることで、ようやく高品質な仕上がりを実現しました。

◇純銅 t=1.0mm スリット幅80μmとは? 

この加工は、純銅(t=1.0mm厚)の材料に対し、80μmという極めて細いスリットを切り抜く技術です。スリット幅が非常に狭いため、レーザーの精密制御が必要不可欠です。純銅は電気伝導率が高く、電子部品や放熱板などに多用されています。

◇特徴

- スリット幅80μmの高精度な切断  

- 純銅の性質に対応したレーザー加工技術  

- 厚みt=1.0mmでも形状精度を維持  

- 再現性の高い加工プロセス  

◇使用例

- 高精度電子部品  

- 精密機器の構造体  

- 専用放熱ユニット  

- 高性能コネクター部品  

◇加工方法

YAGレーザー加工機(1000mm×1000mm対応)を用いて微細なスリット加工を実施しました。熱の影響を最小限に抑えるため、加工速度と出力のバランスを細かく調整。加えて、切断面の品質を確保するために、仕上げ工程でボール盤による微調整を行いました。

◇取組み

微細加工に特化した社内の加工ラインをフル稼働させ、加工データの蓄積と改善を繰り返しました。また、材料特性を考慮し、熱影響による歪みを防ぐための冷却システムを導入。技術者一人ひとりが試行錯誤を重ね、高い精度を追求しました。

◇まとめ

純銅の微細加工でお困りの場合でも、このスリット幅80μmの高精度加工技術が役立ちます。試作品から量産品まで対応可能で、最適なソリューションを提供します。ぜひお気軽にご相談ください。